会社辞めます

会社辞めるに至った経緯

管理職を5年間やってきたが、本当に疲れたし嫌なことが多かった。特に承認欲求の強い面倒な部下の存在が一番イヤだったのかもしれない。日頃から妻には会社がしんどい、管理職がしんどいと私はぼやいていた。本当にもう無理で会社に行きたくないと思ったのは、昨年の冬季ボーナスのフィードバックがきっかけだった。一年で昇給や賞与の時期が一番嫌いだ。理由は一人の面倒な部下への評価のフィードバックだ。たいした仕事もできない部下から評価が悪いのが納得できないと詰められることだ。平均よりは決して悪い評価ではないし、評価制度に沿って評価した結果だと説明しても納得しない。私にはこいつの言っていることが全く理解できない。こまかく評価の説明しても納得しない。私はこいつのことは本当のバカだと思っている。昨年の冬季ボーナスの面談時、中々納得しない部下の対応に疲れて部長からも評価の説明をしてもらうことにした。部長には事前にことの経緯を説明した上で行ったのだが、結局私の説明不足が原因みたいな流れになった。部長もバカだ。バカ部下を納得させるためなのか。全然私の立場に対する配慮はない。確かに部下を納得させることが出来なかった点において私の能力不足なのかもしれないが、それならそれでいい、こんなくそ野郎どもの相手はうんざりだ。我慢の限界もう辞めようとこの時思った。

辞めると決めた日

部長のとこに行った日の帰宅後、妻に辞めたいと相談した。妻からは、辞めるのは簡単だけどまずは部署異動ができないか相談したらと言われた。私はすぐにでも辞めたかったが、妻のいう事も一理あると思い部長に相談してみた。部長には、私が所長を続ける自身がないことを伝えたが、部長からは、社内で私が異動できる部署はないと言われた。部長からは所の運営をフォローするから続けてくれと説得を受けた。話を聞きながらやっぱり辞めるしかないなと思ったが、とりあえず部長の意見に同意する姿勢を見せた。帰宅後、妻に報告して辞めると伝えた。妻は私が家で元気がない姿を見ていたので体調も心配だからと了承してくれた。気分が楽になった。辞めるまでの流れをじっくり考えることにした。絶対に説得されない内容で、私が辞めた後のことも考慮してストーリーを考えた。

辞めると伝えた日

辞めると決めた日から半年後、部長のところへ辞めると伝えに行った。本当は3月で辞めたかったが、さすがに期間が短すぎると思い9月で辞める方向で伝えに行った。辞める理由と辞めた後の所の運営についてもしっかり筋書を考えていたのでゆっくり丁寧に部長に伝えた。辞める理由は実家の手伝いを理由にした。実家は自営業をしているので、高齢の親の現状を伝え私が手伝うしかない状況だということを理由とした。部長はできることならば続けてほしいとは言いつつも渋々了承した。最初は9月で辞めたいと伝えたが、バカ部長は何の根拠もなくあと1年はいてほしいと言ってきた。俺の話を聞いたうえでよく1年と言えたもんだと呆れたが、では12月と伝えると、もう少しというので一旦持ち帰って家族と相談させてくれと答えた。私としては即答できたのだが、あせらず時間をかけることにした。それから1週間後、これ以上伸ばすことは無理と伝えたうえで3月末まの出社であとは有休消化をするということで納得してもらった。

人事異動

その後、私が辞めるにあたり後任のこと所員のことを部長と話し合った。色々とやり取りがあったがほぼ私の思い通りの内容で決めることができた。10月の人事異動で後任の所長と、定年を迎える所員の後任を若く優秀な営業に変えるという内容だ。想定外だったのは、私が所長を外れたら役職は無くていいと言っていたのだが、所長と同格の役職にしてくれた。私はある部署へ異動という形だが、実際は後任所長の隣で引継ぎとサポートをするという役割だ。実は人事発表の前日に総務部長が会いに来てくれ話を聞いてくれたことでこのような形になった。結果、最高の形に持っていくことができた。自分的には完璧な立ち回りだった。まずは10月から部署異動、そのあと後任のサポートをするというなんの責任もなくなった上に、給料も同じという最高の形で半年間会社にいれるなんて最高。後任の所長は部下だがメンタル強いやつなので、自分ができなかったことをやってくれると期待している。責任から逃れられる。めんどうな部下たちの相手をしなくてすむ。退社後どうなるか分からないが希望しかない。

 

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