定年後の仕事
自分は40代後半の頃から60歳で定年を迎えた後は、雇用延長せずに退職して、毎日楽しく過ごせたらと考えるようになっていた。理由は仕事がつらいから60歳で辞めたいという安易な考えだった。しかし、ここ数年は仕事が嫌いなわけではなく、今の会社で働くことが嫌だということに気づいた。バカ部長、めんどくさい部下の相手をすることなど人間関係がつらいのだ。60歳になると再雇用を選択することが出来るが、どこで何をやらされるかは分からない。所長経験者の定年後を色々見てきたが、営業の現場に戻って仕事をする者もいれば、今まで経験したことのない関係会社に出向する者、内勤で監査したり経理で雑用していたり様々だ。どこで何をさせられるかはその時になってみないと分からない。ただ収入を得るためだけに我慢して、やりたくもないことをさせられるのは嫌なのだ。嫌なら自分で考えて転職や独立、副業など収入源を探すしかないと考えた。
将来に向けて
今はネットで色々な情報を無料で入手できる時代。ネットで学ぶことができる時代。5,6年前から将来に備えてできることはないか調べてみた。まずやったのは、すぐにできる家計の見直しだ。生命保険や自動車保険、サブスクや携帯代など出費の見直し、調べてみると知らないことがたくさんあって無駄な出費をしていたなと後悔した。それだけで月に数万円が節約できた。次にその浮いたお金で株、NISAで投資を始めた。6年くらいの運用で今は1.5倍くらいになっている。それと同時にFPの勉強も始めた。金融、税金、不動産、相続等、社会で生きていく上で必要な制度の教科書のような内容だった。高校の授業で教えてくれたらいいのにと思った。実際に社会の制度など教えてくれる機会はないのだから。自己申告制の社会なのに、なんで教えてくれないんだと不思議に思う。FP3級の資格を取った。興味のある内容だったので勉強は楽しかった。勉強している間は仕事の事が忘れられるので余計に集中できた。お金持ちは不動産を必ずと言っていいほど持っているので宅建の勉強もしている。15%の合格率なのでハードルは高いが、知らない事ばかりで勉強が楽しい。10月の試験が終わったら、次は簿記3級の勉強する予定。すでにクレアールの通信講座を申し込んだ。コストは1万6千円と安く、合格すれば雇用保険で授業料がいくらか戻ってくる。こんな制度があるのも勉強するまで知らなかった。これからたっぷり時間があるので、自分の成長のために使っていこうと思う日々なのです。退職までには簿記3級とFP2級まで取得できたらいいなと考えている。なにせ仕事中にたっぷり勉強する時間が取れるのだから。